すべての議案は、以下のとおり承認されました。
第5号議案 承認された運営委員は以下の7人です(立候補受付順)
第6号議案 承認された監事は以下の2人です。
会則を改定して、共同代表制を実現しました。学会の代表者は以下の3人です。
オンライン投票 3月20日(祝・水)~23日(土) 23:59
『SurveyMonkey: オンラインアンケート』サイトにて投票を行います。詳しくは、学会からのメールをチェックで参加できます!
SKETT=Sokai Kanri Enjyo〔Empowerment〕Tyosei Team スケットと呼ぶことにします。
前回と同様、議長団を設けません。
その代わり、すべての会員が参加できる集まりを援助し、総会を意義ある過程にする役割を総会実行委員会であるSKETTが担います。
SKETTは、司会も議長団の役割も担います。構成は、一般会員+三役+監事として、定員は、7名から10名までとします。
出す主体は「運営委員会」ではなく、この総会とする
特に倫理規定に関する委員会の立ち上げは早急に必要。
この総会は、大会と同様 Web で行います。ただ Web meeting に参加できない人にも、なんらかの形で参加できるように、前回の総会と同様,書面やメールでの発言や投票をできるようにしたいと考えています。いろいろと思わぬことがあったり、煩雑になったりするかもしれませんが、参加して学ぶことがあったという機会にできたらと思います。
総会の主なアジェンダは以下の通りです。
こちら、第198号 ニュースレターの詳細は PDFファイルから読むことができます。
日時 |
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会場 | 中野友愛ホーム |
ファシリテーター ジョーカー |
いさく コト 滝野功久
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反想法(リフレクティング)はノルウェーのトム・アンデルセンが家族療法のなかで発想の大転換を通して始めた手法ですが、日本でも大きな話題になっているオープンダイアローグのなかで活かされているものです。私達の日常位のコミュニケーションを根底から見直し、対話の力を磨きます。
フォーラムシアターはブラジルのアウグスト・ボアルが始めた人々のための演劇です。日常にある問題を一つの劇に創り上げ、皆にわかるように問題を外に出し、皆で課題を考えようとするものです。
それは多声性を重視するオープンダイアローグ/リフレクティングの価値観と異なり、ナラティブ・アプローチと繋がって、一日目の反想法に、さらなるエネルギーを与えるものです。
演劇などの自分には到底ダメという人も、無理なく結構楽しくできる「これまでにない方法」としてのドラマです。)
全過程参加 |
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1日参加 |
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半日参加 |
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申し込み・問い合わせ |
opendialogue.tokyo@gmail.com 氏名・参加日・連絡先の記載をお願いします。 |
参加費支払いについて個々の状況により相談を受付することがあります。 |
日時 | 6月8日(土) 午後1時30分~4時30分(受付開始 1時20分) |
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場所 | TKP スター 貸会議室 飯田橋 |
講師 | 田代 順(山梨英和大学) |
参加費 |
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定員 | 30名先着順になり次第〆切ます。 |
申込方法 |
氏名、連絡先を明記し、
で学会事務局へお申込みください。 |
フィンランドからオープンダイアローグ(以下 OD)とともに日本に一緒にやってきたナラティヴなアプローチ実践として、 アンティシペーションダイアローグ(以下 AD)というものがあります。日本語訳では「未来語りのダイアローグ」として紹介されました。 これは、当事者(やその家族)、関係諸機関の、当事者とその家族に関わる職員と当事者支援を実際に行っている支援者が一同に会して行うネットワーク・セッションです。
この AD は「支援者支援」のための対話技法であり、「支援がうまくいかない」と感じている支援者自身が、 自分の支援がうまくいって「解決」した未来の時点から、この「解決」について振り返りつつ、解決がどのように構築されたかを参加者とともに対話的に再構成していく対話実践です。 こうして、解決の具体的道筋を支援関係者や支援を受けている当事者やその家族とともに、当事者支援に実際関わっている支援者が対話しながら、これから生起していくであろう解決の道筋を具体化していきます。
フィンランドで行われているような、AD を日本で実践するには、様々な「困難」が伴います。例えば、日本の支援施設のそれぞれの支援の「あり方」の違いや、 施設ごとの制度的・文化的な違いがあります。また、支援者自身の「支援要請」を支援者自身の問題として「洗練」させていくための準備手続きの精緻さと、 それに伴う時間的労力の多さがあります。さらに、AD のようなネットワーク・セッションをするための、「支援」に関わるネットワーク上のマンパワーの招集・構成の困難さ(≒ 当事者やその家族をそのような場に呼ぶことの困難さ等)も生じます。加えて、その招集されたマンパワーに対する実際の「対話実践手続き」の複雑さと煩雑さが、 日本における AD 実践を阻む高い壁となっています。
講師は、AD のエッセンスを損なわないようにしつつ、日本の現状に合わせて AD を「簡易化」したものを「解決志向リフレクティング(以下 SFR とする)」として展開してきました。
これまで、研究会のワークショップ(スクールカウンセラー支援のための SFR 実践)、地域医療-福祉で、介護施設(看取りまでする)と 連携する医師と介護支援職員のネットワークでの介護実践者への「支援者支援」、精神病院に勤務する看護師のネットワークで SFR の実践を通して、 その「解決」効果を実感し、かつ SFR の「やり方」を洗練させてきました。
当日は、ナラティヴなアプローチでの「ナラティヴなアプローチについての心理教育」とワーク後に、SFR の「実際例」を展開し、参加者も SFR の「参加当事者」として、 「支援者支援」を対話的に構成していくことになります。以上を通して、日本の保健・福祉・医療・教育の現場でもより容易に実践可能な、「未来語りの対話実践」としての SFR を 体験学習してもらい紹介していこうと思っています。
会場 | TKPスター貸会議室 飯田橋 千代田区飯田橋 3-4-3 エレガンス飯田橋 2F |
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TEL | 03-4577-9240 |
アクセス |
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アクセスマップ |
山本勝美(研修委員)
去る6月17日(日)、当学会主催の公開研修会が明治大学リバティタワーで開かれた。テーマは「強制不妊手術」で、いま全社会的な注目を集めている。
このテーマをめぐっては、当学会は、すでに2016年の6月に研修会で大橋由香子さんに講演をお願いした。続いて同年 8 月には、明治大学で年次大会のメイン企画としてシンポジウムを開催した。 講師としては、今このテーマの主要人物となる新里宏二弁護士、立命館大学客員研究員の利光恵子さん、DPI 女性ネット代表の藤原久美子さんにお越し頂いた。
さて、この度の企画としては、何よりも強制不妊手術被害者の飯塚淳子さん(仮名)と北三郎さん(仮名)にその手術をめぐる実体験や現在までの経過と思いを語って頂き、その上で、お二人が原告として現在進行 中の国家賠償請求訴訟の経過と裁判の目標について、代理人として関わっている新里仙台弁護団長および山田いずみ同弁護団事務局長のご両人に解説をしていただくことになった。なお、両弁護士には、訴訟の始まった 3 月に当学会としてすでに依頼してあった。
当日の参加者数は57名を数えており、集会に対する高い評価と感動的な感想文が寄せられている。
はじめに当学会の亀口会長より、当学会の 70 年代改革運動から今日までの臨床心理学の批判とあり方追求の報告があった。
そのあとまず、当事者の飯塚さんの小学生時代から手術へと画策した民生委員と職親による陰謀、その 結果としての強制不妊手術被害体験、その後産めなくされたからだ故、今日まで繰り返されてきた結婚と 離婚の悲痛な人生が、去る5月17日の仙台地裁への提訴、6月13日の第1回意見陳述書の朗読を通して伝えられた。
続く北三郎さんから次の報告があった。北さんは 1957 年に、優生手術を受けさせられた。当時中学生だ った。結婚後、奥さんは「まだ子どもはできないのか」と周囲から問われ続け辛い思いをした。後年北さ んは、奥さんが亡くなる数日前に病室で初めて打ち明け、心から謝罪された。奥さんは優しく頷いておら れた。今年 1 月、仙台で訴訟が起こされたことを知り、苦しく切ない思いが一気に溢れ出た、優生手術に よって苦しめられ続けた私の人生を返して欲しい。せめて間違った手術だった事を認めて欲しいと思う。 山田弁護士からは、冒頭で国家賠償請求とした経緯が話された。日本の裁判制度では優生保護法が憲法 に違反することは明らかでも、法律が憲法に違反しているかの判断請求を求める制度にはなっていない。 そのため、具体的な人権侵害の事実に対して賠償を求めるということでしか裁判を起こせないために、国 家に賠償を求めるという国家賠償請求となったと説明された。
6 月 13 日の仙台地裁での報告では、国は旧優生保護法があったという事実関係についての認否は行って いたが、違憲性については一切認否を回避していた。しかし、裁判長が「本件の重要性社会的影響を考え ると、裁判所が合憲違憲の判断をする必要があると考えている。憲法判断を回避するつもりはない」と話 したのは、原告側被告側双方にとって予想外だった。通常裁判所は、基本的に憲法判断はあまりしないの で「憲法判断を回避するつもりはない」との裁判所の姿勢に感動した。この裁判長の発言により、国は違 憲性についての認否をせざるを得なくなった。このことは、この裁判に国はちゃんと向き合いなさい、裁 判所もちゃんと向き合うといった裁判所の姿勢が現れてきているといえる。立法不作為に対して国はどの 様に考えるかを答える必要があるが、原告団もどの様な基準で立法不作為と言えるかの理由を今後提出す る必要性が出てきた。その他人格権侵害の基準についても原告団として整理する必要が出てきた。通常の 裁判は 30 分程度であるが、1 時間にも及んだことからも裁判所がきちんと向かい合うという姿勢があるこ とがわかった。強制不妊手術に関する電話相談は 5 月には38か所63件の電話があった。今後は47都道府 県で対応できるようにしていきたい。
新里弁護士からは、飯塚さんや北さんが施設入所させられた背景について触れられた。当時、宮城県で は一人 500 円を集めて障害者施設を作って行く愛の十万人県民運動があった。北海道でも同様な運動があ り、この様な運動があったところが、優生保護法による強制不妊手術が多いといえる。飯塚さんの提訴に 関しては、当時の手術についてのカルテは無かったが、1月に佐藤さんが裁判を起こすと、すぐに宮城県 知事が「飯塚さんについては、県として強制不妊手術の該当者であると認める」と発言したことで実現し た。これは皆さんの幅広い運動の結果だと思う。弁護団としては、国家賠償裁判は長期にわたるため、飯 塚さんの年齢を考えると、裁判を起こさずに厚労省との交渉で決着をつけたかったが、埒が明かないので 裁判に踏み切ったという経緯の説明があった。今回の裁判の展開が早いのは、毎日新聞の1面に記事が載 るなどのメディアの力があったと思う。今後は、国が「当時は合法だった」で終わらせるのではなく、 「優生保護法の強制不妊手術を削除した理由が、障害者差別だということで法律を改正したのであれば、 旧優生保護法そのものは障害者差別と言えるのではないか」という点にまで踏み込ませるかが課題とな る。
その後フロアーとの意見交換が行われた。詳細は今秋発行予定の『臨床心理学研究』Vol.56No.1 を参照されたい。
日本臨床心理学会は、支援する側がされる側の「障害」や「症状」にどのように向き合うか、自分自身の関わりや捉え方などの点検を大切にしてきました。「幻聴」を症状としてではなく、「声」として、それが展開する世界を理解しようとするヒアリングヴォイスの実践も、それに重なっています。
今回は、幻聴に限らず、精神障害全般に対して、これまでとは全くちがった考え方に従って、支援・援助活動を地道になされて来たオープンダイアローグを取り上げ、斎藤環さんを大会にお招きして、ヒアリングヴォイスとともに、それらについて学び、自らの実践を見直すとういうことを、行いたいと思います。
オープンダイアローグ(Open Dialogue:開かれた対話)は、フィンランドの過疎地で地域全体が取り組んでいる精神医療の支援援助の方法から生まれたもので、考え方です。専門家がその知識と経験を駆使して、患者を助けようとするという発想から脱して、専門家に兜を脱がせ、よくわからないことを最大に大切にする「オープンな対話」がなされることで、薬物使用は最小限にとどめ、再発率を劇的に下げるなど、世界的に注目を浴びるようになりました。日本では斎藤環さんのメディアを通じた積極的な発言などで、大きく注目されています。
オープンダイアローグの基軸には、リフレクティグ・プロセスがあって全体が展開します。1987 年頃、リフレクティングは、家族療法家であったノルウェーのトム・アンデルセンらの実践から生まれてきた方法です。この技法の背後には、近代の専門家支配というイデオロギーを超えんとする価値観や理念が含まれています。
ヒアリング・ヴォイシズ(Hearing Voices:以下略「HV」)は、1987 年にオランダで始まった活動です。「幻聴」という言葉を恐れず、謙虚に調べてみると、いくつかの調査研究の結果、空耳が聞こえることは多くの人にあり、それらを「幻聴」精神疾患の症状としてラベリングしないで、それとうまく付き合って行こうとすることが結局最善の道だと HV の活動を通してわかって来ました。最近は、「幻聴」だけでなく、「妄想」などの体験も共有することで、症状が軽減することが HV の活動を通してわかって来ました。
日時 | 2017年9月30日(土)13:00~17:00 |
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会場 | 茨城大学水戸キャンパス 茨苑会館(茨城県水戸市文京2-1-1) |
発言者 |
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全体コーディネイト | 滝野功久 |
参加費 |
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問い合わせ先 | 日本臨床心理学会事務局(土倉事務所内)
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今年 3 月、ジュネーブの国連女性差別撤廃委員会が公表した対日定期審査の「最終見解」では、優生保護政策で障害を理由に不妊手術を受けさせられた人に関する調査研究及び被害者への謝 罪と補償を日本政府に勧告しました。
これを受けて、去る 3 月 22 日参議院厚生労働委員会で、厚労大臣は「御本人から厚労省に御要望があれば、職員が本人から御事情を聞くということで、厚労省としても適切にしっかりと 対応したい」と回答しています。その一方で、同省の局長は「当時に行われたことにつきましては、適法のもとで、という前提で制度が動いていますので、当時のもの(旧優生保護法時の こと)に関して、さかのぼって損害賠償をするというのはなかなか困難ではないかと思っております」と答えています。
今回の当学会研修会では、優生保護法・優生手術に関する問題点に関して、学会運営委員の高島真澄からの報告後、永年にわたり優生手術被害者飯塚さんの謝罪要求を支援してこられた大 橋由香子さんからその運動の課題と経過について、更にこの度下記の女性団体”SOSHIREN”のメンバーとしてジュネーブに赴き、「国連女性差別撤廃委員会の活動」に関わりまたロビー 活動をされた経過のご報告をして頂きます。
最後に当学会会員の松山容子さんから、心理職にどの様な関わりを期待するかを話して頂いた後、会場の皆さまとこの問題について議論を深めていきたいと思います。
大橋由香子さんは、「SOSHIREN 女(わたし)のからだから」 及び「優生手術に対する謝罪を求める会」のメンバーとして活躍され、女性障害者に強要される優生手術や、その根源となる、産むか産まないかの選択権、優生思想ついて鋭い視点での論評を展開されています。 フリーライター・編集者。著書『満心愛の人』『生命科学者中村桂子』ほか。『学生のためのピース・ノート2』に「産むか・産まないか」を寄稿。
日時 | 2019年 11月30日(土) 10:00~18:00頃 |
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会場 | 指定障害者支援施設 メイプルガーデン 東京都中野区中野5-26-18 |
会費 |
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定員 | 約20名 |
懇親会 | 終了後、近辺で予定しています ※会場、会費は別途ご案内します |
私たちの日常のコミュニケーションや関係のあり方、対話や集団のちからを見つめ直します。
トム・アンデルセンが家族療法に取り入れ、オープンダイアローグにも活かされている反想法。これには、社会構成主義が反映されています。現実や意味は、応答の繰り返しで創られていくことを感じ合い、思い込み、決め付け、身動きがとれないような個人の物語を問い直し、新しい対話、新しい関係を模索していきましょう。
問題は、個人の中ではなく関係の間 で起きている。アウグスト・ボアルのフォーラムシアターは、そうした問題を再現しながら、その解消策を探していく試みです。ここでは、個人の言葉に響き応答する集団の動きが問題解消の資源になります。メンバーの遊び心と多様な世界観に、凝り固まった物語や常識・模範までも相対化されていく。その中に、日常にも取り入れられそうな力を共に見つけていきましょう。
ファシリテーター/ジョーカー |
いさく こと 滝野功久
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コーディネイタ/ファシリティタ:功久(いさく)
「オープンダイアローグ」とは統合失調症なるものに対する方法としてフィンランドの過疎地域で生まれ、抗精神病薬や支援体制に対する概念を大きく変え、これまでの常識を覆えようとしている方法であり、考え方です。そこには専門家の在り方を根底から見直させる発想があり、精神医療の畑を超えて、大きく注目されて来ています。精神科医療や福祉をはるかに超える可能性をもっているからです。
しかし、これが日本の医療や福祉の中に入るには極めて大きな困難がありそうです。外からのハード(制度上)における抵抗はもちろん大きいが、同時に受け入れようとする人やグループのなかにおけるソフトの文化的抵抗もそれ以上でしょう。創設者の一人であるヤーコ・セイラクはオープンダイアローグとは“治療法というより political thing だ”と言っています。しかし、日本では「政治」と言い出したら、それだけで多くの人が引いてしまいます。これは一体なぜでしょう? このことこそ文化的抵抗と深くつながっています。
こうしたことを心に留めておきながら、オープンダイアローグの実際のなかで基軸として使われているリフレクティング・プロセスを、まずは学びましょう。ナラティヴ・アプローチの家族療法家であったノルウェーのトム・アンデルセンが始めたリフレクティングはシンプルな方法ですが、小手先で使える技法といったものではなく、その背後には近代の専門家支配というイデオロギーを超えんとする価値観や理念が含まれてもいます。オープンダイアローグの実践には、リフレクティングの考え方とプロセスがあって初めて、多くのことが展開していることが分かります。
日時 | 2016年1月14日 10時~17時半 |
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会場 | 立命館大学衣笠キャンパス |
申込と問合せ先 |
nonisac@yk.commufa.jp ※人数に制限がありますので、申込みが必要です。 |
参加費 |
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日本臨床心理学会は、対話を大切にしようという精神をもって来ましたが、このワークショップでは、この学会の組織や研修のあり方についての問題は扱いませんので、それを承知したうえで参加くださいますよう。
誰かの声が、 閉じ込めていた思いを解き放してくれるときがあります。 誰かの振るまいが、 塞がった状況に別のやり方を提示 してくれることがあります。
個人や集団が陥りがちな思い込みから逃れるために、話せない関係・話しても無駄と思える関係・話し合うほど失望や怒りが増加 してしまう関係を避けるために、その手立てを共に探りませんか。
場は似たような声に緩み、異質な声に緊張し、遊びごころある声に和み、情感ある声に揺さぶられます。 しかし、どんな声にも物語を動かす可能性があります。
わたしたちはいつも関係の中にいます。 場にそれぞれの声を開き重ね合い、新しい関係づくりを体験的に学び合いましょう。
ファシリテーター |
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いさくこと 滝野功久
独自の考えと手法で知られる 「いさく」 こと滝野功久による、対話と遊び心に満ちたワークショップは、いさくが CIIS(カリフォルニア統合研究所)の大学院ドラマセラピー部門から帰ってきた2009年以来、いろいろな形で行われて来た。最近出会ったオープンダイアローグが、それ以前からやってきた全てに繋がることを発見し、その発展と普及のためにさまざまな試みをしている。 |
日時 | 2019年12月7日(土)・8日(日)両日とも10時~17時 |
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場所 | 京都市下京いきいき市民活動センター 京都市下京区上之町38 |
定員 |
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参加費 |
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お申込み方法 | ★こくちーずpro で「イサクプレイワーク」検索、または、Eメール「kodra.wp@gmail.com」へお申込みください |
リフレクティング は、ノルウェーのトム・アンデルセンが家族療法のなかで発想の大転換を通してはじめた手法ですが、その後、フィンランドで始まったいま大きな話題になっているオープンダイアローグ(精神医療ケアのネットワークで、考え方)のなかで活かさせれているものです。ある人の問題や困難についてグループが話し合う様子をその当事者自身が観察できる状態をつくり、対話を展開します。
時空間の間 と集団をうまく活かすことで、グループと個人の中にある声の多様性を引き出し、個々人や集団が陥ってしまっている「固定した決めつけ」から開放されるための新しいコミュニケーションのトレーニングです。反想法を身につけると家族や職場などで日常的に生まれる、話せない、話しても無駄、話し合うほど失望と怒りが増加する悪循環は避けられるようになると思います。
ブラジルのアウグスト・ボアルが始めた民衆演劇の手法で、日常にある問題をみんなで共有し、解決を探り合うためにドラマをつくって、動きのなかで、別の見方やり方はないかとみんなで考えていくものです。
人々が抱える様々な問題を物語りとして表現し、さらに観客と一緒にそれを改変してみることを目指すナラティヴ・プラクティスです。出来上がっている言葉や文化の常識に固め取られてしまっているものごとを、パフォーマンスと遊び心で、ほぐすためのお芝居です(名付けて「ほぐしばい」)
演劇とかパフォーマンスなどと言われると及び腰になる人も多いですが、この手法では、面白いことに、誰でもそれなりに参加できることを発見できます。そして、集団で楽しみながら、物事や世界そして、特に自分について、 これまで知らなかった新しい部分を発見できるでしょう。この試みは、1日目の反想法をさらにエンパワメントするものです。
会場 | 「京都市下京いきいき市民活動センター」 京都市下京区上之町38
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日時 | 2015年7月25日(土) 14:00~17:00 |
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場所 | 京都大学 総合人間学部1階1103講義室 |
参加費 |
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会場案内図 |
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日本臨床心理学会では、ヒアリング・ヴォイシズ(以下 HV)を日本に紹介し、2000年の岡山大会では、HV の中心的存在の、マリウス・ロームさん、サンドラ・エッシャーさん、ロン・コールマンさんを招いての講演会を開催しました。その後、2002 年の横浜での世界精神保健大会の折に、マリウス・ロームさん、フィル・トーマスさんの講演会を開催し、2010 年には学会編の「幻聴の世界」を中央法規出版社より出版するなどしてきました。今回は、本学会が第 51 回大会のプレ企画として、ヒアリング・ヴォイシズ研究会と共に、京都で HV のワークショップを上記の日程で開催します。
HV では、「幻聴」は、誰でも聞くことがあり、「幻聴」があることイコール精神疾患の症状ではないととらえています。薬で「幻聴」を抑えるという方法だけにとらわれることなく、「幻聴」によって生活を支配されないようにする、或いは「幻聴」を受容して、より自分らしい生き方を模索する方法を、ヴォイスヒアラー(声が聞こえる人)と一緒に考え探っていきます。現在は、ヒアリング・ヴォイシズ研究会が、岡山、大阪、東京の 3 か所で、ヴォイスヒアラーと一緒に考える例会を実施しています。なお HV では、「幻聴」体験者の体験をありのままに尊重する意味から、「幻」の文字をはずし「聴声」とか「ヴォイス・ヒアリング」と呼称しています。
今回のワークショップでは、HV を日本に紹介した佐藤和喜雄さんに、HV の基本的考え方と「幻聴」への対処方法を中心に HV の概要を解説して頂き、その後、岡山、大阪、東京の 3 か所で行われている HV の定例会での活動内容を報告してもらいます。また、HV 定例会に参加しているヴォイスヒアラーの人からも体験や定例会の感想などを語って頂く予定です。
日時 | 2017年3月19日(日) 14:00~16:30 |
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場所 | ダイニング「街なか」2階ホール
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レポーター |
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会費 |
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DPI 女性障害者ネットワークによる複合差別実態調査は 2011 年に実施され、2012 年に「報告書」が発行されました。当時の代表南雲君江さんは、巻頭「この報告書を手にして下さったあなたへ」に、次のように書いています。
「この調査事業は、この社会に生きる障害女性たちが、今までなかなか表現できなかった『生きにくさ』や『生活の困難』を明らかにし、施策・研究・提言等あらゆる場面で活用していただきたく作成したものです。(中略)障害女性に対する施策の充実や、日々の暮らしの向上につなげてほしいと、切に願っています。(中略)さらに、障害の有無にかかわらず、この社会を覆っている、生きにくさの原因を紐解く鍵となることと信じています。」
本学会は、今年度取り組むテーマとして旧優生保護法に定められた「強制不妊手術(優生手術)」について研修を重ねています。1万6千人もの障害をもつ人々がこの法律によって不妊手術を強制され、人生を変えられました。1996 年の優生保護法が母体保護法に改正された後も、その被害に対し国に謝罪を求め現在「人権救済申立て」を日本弁護士連合会に行っている飯塚さんへのその支援を本学会も行っています。
強制不妊手術被害者の 7 割が女性であったことから、障害女性が障害者差別と性差別を併せて受けている状況を幅広く知りたいと思い「複合差別実態調査報告書」の研修会を企画することになりました。
今回は、調査から明らかになった実態について理解を深めていきたいと思い、調査を行い報告書にまとめたお二人からお話しを伺います。
私達は心理職としてクライエントに関わる中で、差別された人々の立場に身を置くことを大切にしたいと願っています。
栗原毅(北沢保健福祉センター・デイケア グループワーカー)
私は大学で心理学を学び、卒業してから約30年間、精神科デイケアでグループワークの仕事をしてきました。
私が働いてきた精神科デイケアは、精神科に通院中の人たちが週に一回通ってきて日中活動を行う場です。多くの場合、午前2時間、午後2時間のプログラムがあり、5~20人くらいでグループ活動を行います。活動内容は、話し合い、調理、外出、スポーツ、創作、レクレーション、「訓練」など、さまざまです。
私は、精神科デイケアで目指す事は、通ってくる人たちが様々な形で本人の持つ力を回復したり新たな力を獲得する事、さらに人間関係や生活の豊かさを取り戻す・獲得する事だと思っています。そのために、まずデイケアの場では、デイケアへの参加のハードルを下げようと思っています。
具体的には、朝、遅れてきた人の着席を待って話の続きをするとか、プログラムに参加しない事を保証するとか、プログラムの内容や進め方をこまめに説明するなどして利用者に関わり、多くの人の意見が生かされ、参加しやすい場にしようと思っています。ほとんどの場合、一人一人の意見を聞くとか、その場で話し合っている事と違う事についての発言でも無視しないとか、場の雰囲気を緊張させるような発言や出来事に対しては応答して、同じように緊張しているであろう利用者の緊張感を緩和するといった達成感を持てる 事を目指します。
プログラムについては、多くの人が参加しやすく、楽しめ、達成感を持てるとかを目指します。例えば、普通は 1 対 1 でするオセロを 10 人でやるとか、「大掃除」ではなく「小掃除」をするとか、バレーボールは円陣パスを続ける回数の目標を5回にするとか、プログラムの提案について「発言」と「紙に書いてもらう」形を用意するとかです。
その他にも、グループ全体についてこまめに意識をまわし、デイケア以外の事(暮らしの工夫や社会のニュース)を積極的にプログラムや日々の話題に持ち込むことや、あまり話さない人に「話しかけてもいいですか」と聞くなどなど…書き出すといろいろありますが、詳細は当日お話します。また、逆に何もしなかったりということもあります。
また、意識してするかどうかを考える事として、「代わりにやってあげる」「評価したりほめたりする」「友達のようにかかわる」「話のテーマを深める」「みんなで盛り上がる」等があります。
この様に、利用者とどうかかわるか、デイケアの場をどのような場にするべく努めるか、プログラム等にどのような工夫を加えるか、という事を考えながら働いてきました。
研修会では、前半、精神科デイケアのグループワーカーとして、私がどのような事を考え、工夫してきたかという事をお話しし、後半は参加された皆さんと意見交換ができればと思っています。
日時 | 2月12日(日)14:00~16:30 |
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会費 |
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会場 | 夢うさぎ(東京都多摩市落合1-46-1 ココリア多摩センター5F) |
TEL | 042-319-3813 |
交通アクセス |
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日本臨床心理学会では、2016年6月の研修会で「優生手術問題とその謝罪を求める運動の課題と経過」の題で大橋由香子さん (SOSHIREN女(わたし)のからだから、優生手術に対する謝罪を求める会・以下「求める会」)にご講演を頂きました。その年8月の第52回当学会大会のシンポジウム「優生手術をめぐる追及の中から私たち自身の優生思想を問う」では、シンポジストに新里宏二さん(弁護士)、利光恵子さん (「求める会」、立命館大学生存学研究センター客員研究員)、藤原久美子さん(「求める会」、DPI女性障害者ネットワーク)をお招きし開催してきました。
本公開研修会では、5月17日に仙台地方裁判所に提訴を行う飯塚淳子さんから、強制不妊手術当事者としての体験をお話し頂きます。飯塚さんは、16歳の時に知的障害を理由に不妊手術を受けさせられましたが、当時の手術記録が無く提訴について困難とされていました。今年の2月に宮城県が手術記録が無くても論拠があれば手術を認める方針を示したことで、今回提訴を行うことになりました。
その後、強制不妊手術の国家賠償請求訴訟に取り組む「旧優生保護法弁護団」弁護団長の新里宏二さんと同弁護団事務局長の山田いずみさんから次の内容でお話し頂きます。新里さんからは、仙台で国賠訴訟までの経過を含め、5月27日に結成の「全国優生保護法被害弁護団」(仮称)のことを、山田さんからは、仙台の国賠訴訟と強制不妊手術全国電話相談の報告をして頂きます。
日時 | 6月17日(日)13:30~16:30 |
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会場 | 明治大学駿河台キャンパス リバティ・タワー13階1134号室
※会場が9階1095号室から13階1134号室に変更になりました。 |
交通 |
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会費 |
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問合せ |
日本臨床心理学会事務局(土倉事務所内)
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※手話通訳などの必要な方は事前に学会事務局までご連絡をお願いします。